ASH INSTITUTE Blog

マクラーレン P1 プロダクションモデル 2013 ジュネーブ



McLaren P1 - Full Specifications | diseno-art.com
http://www.diseno-art.com/news_content/2013/02/mclaren-p1-full-specifications/

去年のパリショーで公開されたマクラーレンのロードカー第3弾。
F1の後継機種にあたるP1のプロダクションモデルがジュネーブショーで発表されました。
かつて、そのぶっちぎりの高速性能と孤高ともいえる高い志を持ったエンジニアリング、
そして1億円近い高価格などで注目されたF1ですが、このP1は販売価格1億2000万円程度
との事で、為替レートから言ってもアッサリまた高くなっているようです。



まぁデザインは人それぞれですから、あまり触れません。ww
それはともかく…、今回の広報写真のカラーリングが黄色というのがちょっと目をひきました。
今考えてるカラーリングの何番目かの候補ということもあり、ちょっと気になるカラーです。
マクラーレンといえばイメージカラーはオレンジのはずですが、それは最初のパリサロンで
やってますし、もうあんまりそういうこと気にしないんでしょうか。



他の色のシミュレーションやってるのも見ましたけど、この車に関しては濃いめのシルバーとか
ガンメタみたいなのもいいなと思いました。白もカーボンの黒っぽいところが映えていいですけど。





やっぱり白(と一部カーボン地)が一番いいかな…。

2013年02月28日(木) No.433 (車(マセラティ・クアトロポルテ、他))
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アストンマーチン ラピード ベルトーネ 2013 ジュネーブ



Aston Martin Rapide Bertone Jet 2+2 - 2013 Geneva Motor Show
http://www.diseno-art.com/news_content/2013/02/aston-martin-rapide-bertone-jet-22/

先日のつぶやきでアストンマーチンにしか見えない…。(ベルトーネのコンセプトカーなのに…)
と書いたアレですが、そのものずばりアストンマーチンだったわけですね。(;^ー^)ゞ



それにしても、せっかくの美しいファーストバックをこんなふうにしてしまって…。
他にやることないのかよ、って言ったら悪いんでしょうけど、正直そう思います。
ずっと前にブルネイの王様がまとめて何台か発注したフェラーリ456ベースのワゴンを思い出します。
コンセプトカーというよりも、そういうたぐいの車ですよね、これ。



インテリアのパンダみたいな配色も何だかなぁ…です。
こういうのって、色々制約があってしょうがなくこうしたっていうように見えてしまうんですよね、
かつて実際にそういう仕事をしたことがある自分としては。

クライアント 「インテリアは明るくしたいです。」
私 「わかりました。それではベージュとかアイボリーとかをベースにしましょうか?」
クライアント 「いえ、カラーは黒がベースです。これは会社の決定事項です。(キッパリ!)」
私 「え?黒ですか…。黒ベースで明るく、ですか…、そ、そうですか…。(心を閉ざす準備開始)」

まぁ、なるわけありませんわな、黒ベースで明るくなんて。( ̄ー ̄;

このベルトーネが手掛けたアストンマーチンがどういう経緯でこうなったのかはわかりませんが、
かつてのベルトーネの輝きを知るものとしては何とも淋しい内容であります。





惚れ惚れするようなコンセプトカー見せてくださいよ…。

2013年02月27日(水) No.432 (車(マセラティ・クアトロポルテ、他))
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最近のフェラーリは…という言い方



最近のフェラーリは下品でバカっぽくて好きじゃない。
そんな言い方をする人がいます。
中には“の”と“フ”の間に“クソ”と入れたくなる、なんてひどいことを言う人さえ…。
まぁ私もそういう気持ちはよくわかります。ww

ENZOという車が発表された時、うわぁ、これはちょっとひどくないか…、
正直そう思いました。自分のまわりのデザイナー、同業者たちも同様な反応でした。
あのデザインが決定された経緯を後に知って、まぁそういうこともあるか…とは思いましたが、
それを知ったからと言って気が変わって好きになるというものでもありません。



458ITALIAは(前後のライトが好みではありませんが)結構いいと思いますが、
それ以外は全部、360MODENA(これも開発時のエピソードがひどい…)以降、
いいと思えるものがありません。

なんでこういうことになったのかな…と思うに、
結局はトップの好み、感覚が反映されているのだろうなと思います。
以前書いた“妥協するセンス”と表現してもいいかもしれません。
フェラーリ社のトップ、ルカ・モンテツェモロ氏の好み、センス…。
もう少し踏み込んでいうと、美しいとか、カッコいいというものの基準みたいなもの。
あと、誤解を恐れずに言えば、高いレベルを目指すこころざしとか、そういうものです。



デザインを担当するピニンファリーナ社の人材というか能力的なものも勿論あると思いますが、
フェラーリの創業者エンツォ・フェラーリ氏が存命で、実際に指揮をとっていた頃は、
今よりもずっとピニンファリーナ社とセルジオ・ピニンファリーナ氏への信頼が厚く、
フェラーリ側が敬意を持って接していたのではないかなと思うのです。
デザイナーもレオナルド・フィオラヴァンティ氏をはじめ、冴えたメンバーが何人も在籍して
いましたし、同社全体としても絶好調の頃だったかと思います。

時は流れ、ピニンファリーナ社の能力は低下し、逆にフェラーリ社の業績は向上し、
両者の関係は変わっていきます。

クライアントを納得させられるアウトプットがなかなかできない、
クライアントからの要求は増える。しかもそれは良くも悪くもプロフェッショナルっぽくない。
たとえデザイナーが自身本当に良いと思うものを提案しても、
信頼が揺らいでいるし、クォリティ自体も最高レベルとは言い難く、中々承認されない。
何とかしようと、ある意味わかりやすい“今風”な処理が増える。
全体的なまとまりはある程度無視。強引にまとめる。
たとえ開発陣が心からいいと思っているものではなく、場合によって稚拙でさえあるが、
より多くの顧客を抱えるようになったフェラーリとしては、それは悪いばかりではなく、
むしろ一般的にわかりやすい、売りやすいものともなっていた。
そしてフェラーリ社の業績はずっと右肩上がり…。


考えると嫌ぁな気持ちになってしまうんですが、ものすごくはしょって言うと、
おおむねこんな事だったんじゃないかなぁと思うんです…。

こんなことを思うのは、エグイ方向で目立つのではなくて、
洗練されて目立つもの、ため息をつくほど美しいものが見たいからなんです。





F70にそういう期待をしてはいけないんだろうな…。

2013年02月24日(日) No.427 (車(マセラティ・クアトロポルテ、他))
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アルファロメオのコンセプトカー:グロリア



Alfa Romeo Gloria concept 2013 Gineve show
http://www.cardesign.ru/events/autoshow/zhenevskij_avtosalon_2013_geneva_motor_show_2013/5613

【ジュネーブモーターショー13】アルファロメオのコンセプトカー:グロリア
http://response.jp/article/2013/02/18/191546.html

おぉ、ちょっといいな、と思ったんですが、20年くらい前によく見ていたような気がする…。
ま、好みといえば好みなんですよね、この手の顔つき。



でかい顔、エグイ造形など、もうあんまり見たくないと思っているので、こういうのが出ると
ちょっとホッとします。
でも、あんまり新鮮味が無いのも確かですよね。





新鮮味や個性の為にブサイクにするよりはずっといいかな…。

2013年02月22日(金) No.426 (車(マセラティ・クアトロポルテ、他))
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カウルの固定方法



LMPカーなどのレーシングカーではこの画像のようなファスナー(日本で普通にファスナーと
いうと衣類などに使われるYKKとかのものを想像するかと思いますが、あれではありません)
を使うことが多いです。
量産車のトランクやボンネットのように室内からリリースレバー等で操作するようなことはなく、
車外から簡単に操作出来て信頼性の高いシンプルなものです。

まぁあんまり見た目に気をつかったものではなく、カッコいいとか、そういうものではないですよね。
(レーシングカーっぽいというだけでちょっと好みという人もいるとは思いますが…)

出来ればこんな凸凹はつけたくないので、何か他に方法はないかと思うのですが、
あれば皆さん採用しているのでしょうし…、そうそう都合のいいものはありませんよね。ww



まぁ、こういうことを含めてしばしば感じることなのですが…、
仕事で普段制約の多いものづくりをしていると、なるべく制約の無い仕事をしたいなぁ
と思うのですが、いざそういう仕事に恵まれると、ものすごく嬉しい半面、
自分の才能の無さにがっかりする、あらためて…。

制約が全くないというのは工業デザインにおいて事実上ありえないこととはいえ、
自由度が上がった分、それにふさわしいほどのすばらしいデザインが自分に出来ないのが、
なんとも情けなくてつらいなぁ…。



ボンネットピンも考えたけど、ちょっとなぁ…。

2013年02月15日(金) No.421 (ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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リヤウイングのマウントとリヤカウルのヒンジベース



やっぱりフロントカウルはフロントヒンジ、リヤカウルはリヤヒンジでガバッと開けたい、
ということで色々検討したのだが、どっちもヒンジスパンが極端に狭いから絶対グラグラする…。
ステーが2本ずつは必要だろうし、他に何かできないかな…。

そんなことをつぶやきにしてみたら、マングスタみたいに中央分割で左右に開くとかは?
(ウイングはとりあえずおいといて)というご意見をいただきました。
マングスタは私も大好きな車で、(もしかしたらジウジアーロの最高傑作か、それに近いのでは
ないかとさえ思っている)あの開き方は変わっていて魅力的なのですが、実際にエンジンを
おろす時とかどうするのか?きっとメカニックにボロクソ言われる ww と思われるので、
ちょっとやめとこうかなと思います。
ウイングに関しては、マウント部分だけ残すようにしてカウルを分割すれば出来ないこともない
(実際にそうしているLMPカーはありますし)ですが、やっぱり色々言われそうです。ww

そんなことを思いながら、やっとリヤウイングとリヤカウル..
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2013年02月12日(火) No.420 (ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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アストンマーティン ヴァンキッシュ 100周年記念エディション



Aston Martin Centenary:アストンマーティン ヴァンキッシュ 100周年記念エディション。
DB9以降ずっといいと思って見ていた一連のアストンマーチンですが、
自分にしては珍しく、ちょっと見飽きてきたような…。
(大体どんなものでも一回好きになるとずーっと好きということが多い。車でも人でも何でも。)

先日の日記でも書いたように、装飾的でなくて、それでいて美しい、
そういうものがいいと思っているので、この車のプロポーションは非常に好みなのですが、
フロントエンド下側のめくれ上がったような造形や、サイドの無くてもいい(失礼!)造形が
ただうるさくて安っぽく見えてきて、それが以前より気に障りだしたような感じです。



変にディティールにこだわらずに基本的なプロポーションの美しさで勝負してほしい、
いつもそう思っていますが、開発陣はこの車に対してもうあまりやりようが無く思えたのか、
顧客達の嗜好を考えて、あえてあまり進み過ぎないように手加減した結果なのか、
何というか、ちょっとアフターパーツメーカーっぽいようなくどい造作になってしまったようで…。



次のモデルチェンジではこの方向(アフターパーツのようなくどい系)での発展は難しいと
思うので、というかそうなってほしくないので、大胆に、かつ注意深く洗練させてほしいです。
ファンの一人として。





プロポーションの良さは残して洗練させてほしい…。

2013年02月09日(土) No.415 (車(マセラティ・クアトロポルテ、他))
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装飾的ではなくて、それでいて美しい



装飾的でなくて、それでいて美しい。
必要なものしかなくて、それ自体が美しい造形をしている。

自分のつぶやき(シロアジサシについて書いた)にいただいたコメントへの返信で
自分で書いたものからあらためて認識したのだが、
こういうことなんだよな、自分が求めているのは、まさに。
更に言えば、比べるものもないほどに…、ということになるかと思うが、それは本当に難しい。



富士山とか、コンコルドとか、ああいうものを見る時に、息を吸いっぱなしになってしまって、ww
吐く事を忘れてしまうほどになるのは、そういう方向の洗練の極みという気がするからか。

だからいつまでたっても装飾的なデザインは苦手なんだろうな…。
でも、クジャクの頭の上の飾りとか、あれはあれでひかれる。
普通のクジャクもいいし、白クジャクも惚れ惚れする。
これは共感というよりも、自分に無い(思いつく事が出来ない)ものへの憧れに近いのかもしれない。
アカハシネッタイチョウとか、いくつかの鳥の長い尾羽にもひかれるが、
これはシロアジサシに似てるし、その中間か…。

クジャクの事は普通に幼いころから知っていたが、あの頭の上の装飾を認識したのは
大人になってから。それも結構な年齢になってからだったと思う。
シロアジサシに至っては、その存在を知ったこと自体が最近だ。
はぁぁ、何とも美しい鳥がいたもんだな。シンプルに洗練されていて、ここまで美しい…。
何か非常に共感のようなものを感じたのだが、その時はその理由がわからなかった。

で、さっき、上の車の画像を見て気がついた。
白いボディと真っ黒な目…、両者が似たものに見えたのだ。 (←オメデタイ自分 ww)
シロアジサシの画像を初めて見た時に感じた心地よさは、
自分が作りたいものに非常に近いものを見た気がしたからかもしれない。
そんなことに今気がついた。





白い羽、真っ黒な目、無駄なものが何もなく美しいシロアジサシ…。

2013年02月08日(金) No.414 (車以外のデザイン、Webデザイン、他)
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レバノンのW Motors社が開発した新型スーパーカーHyper-sport



3億円オーバーのスーパーカー - 海外ニュース | AUTOCAR JAPAN
http://www.autocar.jp/news/2013/01/30/24690/

レバノンの新興メーカー Wモータース、ラグジュアリースーパーカー"ハイパースポーツ"の新たな画像を公開
http://blog.livedoor.jp/motersound/archives/51762266.html

Lykan Hypersport is the Arab World's First Supercar, Costs $3.4 Million and has 750hp
http://carscoop.blogspot.jp/2013/01/lykan-hypersport-is-arab-world-first.html


レバノン…、ようやく中東からこういうメーカーらしきものが出てきているようです。
実際の作業:デザイン、設計、製作は経験者を諸外国から集めているのでしょうが。



何だかちょっとおもちゃっぽいとか、もう少し曲面基調にしてほしかったとか、
メカニズム的に大丈夫なのかとか…、いろいろありますが、まぁそれらはさておき、
7台だけの限定生産で、約3億円という価格。全部売れたら21億円…。

開発に10億かけて、その倍くらいの売上目標として、
絶対買ってくれそうなお客様はあの人と、あの人と、エーと全部で7人か。
じゃ値段は3億円ってことにするか…。
まぐれであと何台か注文入ったら、その分そっくり儲かるし…。
なんて計算したんでしょうか。ww



本当にそんな計画なのかどうかはわかりませんが、
そんなふうにお客様として見込む事が出来る人がたくさんいたらいいだろうな…。
変なの作ったら後が大変でしょうけど。^ー^;





開発費を少数で割ったらこんなに高くなっちゃうんですけど…。
2013年02月02日(土) No.410 (モーターショー、ニュース、レース、その他)
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