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不思議な会社



どうしてこの会社は成り立っているんだろう?
正直、そう思う会社が以前いくつかありました。

フカシというか売り込みが上手で、えらそうなことを言いいますが、
そのわりに、アウトプットのクォリティは全然大したことなくて、
言い訳みたいなことには熱心で、値段は安くないというか、むしろ高い。
“これじゃぁ、もしも自分がクライアントだったら、2度目の発注はしないな。”
失礼ながらそんなふうに思えてしまうような内容です。

それなのに、次の受注もあって、また次もあって…、
なんだかよくわかりませんが会社が続いている。
それどころか、中にはちょっと信じられないような規模の新社屋を建てて、
立派な設備を一気に備えてしまうようなところまであって、
もうさっぱり理解の範囲を超えている、そんな会社さえありました。

そういうところから依頼されて、外注として仕事を請け負うこともありましたから
“まぁ、ああいうやり方で仕事をとってくるところがあるから、自分の仕事が
成り立っているという面もあるしな…。変なこと考えるのは余計なお世話だな。”
などと思っていました。

ですが、さすがにここ何年かの不景気続きで、そういう会社はいつのまにか
無くなったり、大幅に規模を縮小して、もはや会社の体をなしていないほどに
なってしまいました。
自動車用品、アフターパーツメーカーなどの大手が会社更生法を申請して
事実上倒産とか…、そんな話もいくつか聞くほどです。

また、“不思議な会社”の逆で、この業界であれだけの実績を積み上げてきて、
名前も通っていて、あそこまで出来る人達がいて…、それが今ではこうか…。
そんなふうに思わざるを得ないところだってあります。

少し前に書いた、私の身近なところで起きたショックな出来事に関しては、
さいわいというか何というか、最悪の事態にはならずに済みましたが、
いや、済んだわけではないのですが…、
色々ありながらも一旦落ち着きを取り戻すことになり、
私にとってはとりあえず安堵できたことはできたのですが、
根本的な状況の変化とか改善があったわけではないので、
今後も楽観視はできません。

そんな中で、厳しいといいながらも存続している会社もたくさんあるわけで、
そういう堅実なところのお手伝いができて、一緒にものづくりができることは
大変幸運なことだと思います。

2012年07月18日(水) No.134 (CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事)
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