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クラスAサーフェス



仕事をしていてときどき耳にする言葉、クラスAサーフェス。
簡単に言うと、車のボディの表面、目に見える部分の面:Surface のことです。
(これに対して目に見えない内側などはクラスBサーフェスと言ったりするようですが、
こっちはめったに聞きません。少なくとも私は実際には聞いたことありません。)

クラスAというくらいですから、面の質的なグレードが相当高いであろうことくらいは
なんとなく想像がつくのですが…、どうも今ひとつ自分の中で明確に定義されて
いなかったので、参考になりそうなところを調べて、自分なりにまとめてみました。
日経 CGの記事などによると、

 自動車製造業において、意匠面※ は乗用車の外板形状を構成する曲面として
 デザインされ、特に光線の映り込みの美しさが評価される。
 欧米自動車業界では意匠面のことを「クラス A サーフェス」とも呼んでいる。
 
 ※意匠面(aesthetic surface)とは、最終製品の表面形状を構成する曲面であり、
  デ ザイナーにより、意匠的な意図を持って形状設計された曲面を指す用語。

というようなことで、まとめると…、

設定されたトレランス(許容誤差範囲:1/1000mm程度)内で、
全域にわたって段差や隙間の無い完全に滑らかな連続性を持っている面の集合体。
接続部の連続性は、具体的にはG2(曲率連続)以上であること。

というようなことかなと。(違ってるよーとか、付け足してーとかいうところがありましたら、
恐縮ですが教えていただけると助かります。)

最終アウトプットがレンダリングとか画像の場合は、ここまでのデータを作る必要は
ないですし、むしろいたずらにデータサイズを大きくして時間がかかるだけ無駄なので
そこまではやりません。
それに、これを私の常用ソフト:Rhinocerosでやるのは、実はそう簡単なことでは
ありません。もっとパワフルで高額な(ケタが一つ二つ違う)ソフトなら比較的容易に
できるようなことも、多くの手順を踏んで慎重に進めないといけません。
正直、厄介です。
ですが、必要とされる場合には出来るようにしておかないとです。
2012年04月30日(月) No.74 (CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事)
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