ASH INSTITUTE Blog

僕が全部責任持ちます



「僕が全部責任持ちますから、それで進めてください。」
30代とおぼしき彼はそう言って、納期を控えて切羽詰まった状況の中、
外注の私達が困らないように指示を出してくれました。

1999年だから、もう13年も前のことになります。
その頃私はあるデザイン会社にいて、自動車メーカーがモーターショーに出品する
コンセプトカーの製作を請け負い、その製作全般の取りまとめをやっていました。
その時は秋に開催される東京モーターショーに向けて、各メーカーさんから
何台かの製作依頼を受けていて、これもその中の1台でした。

納期は迫るのになかなか具体的な指示を出さずに(出せずに)、文句だけは言う。
打ち合わせと称して、大人数で押しかけ、延々と文句をつけ、私達の作業時間を奪う。
こちらから解決策を提案しても、それに対して明確な判断、指示ができない。
なぜかというと、責任を取らされるのが嫌だからです。
指示を出してしまって、それにしたがって車が作られ、
後日それを見た他の人から文句が出た時、
“これ誰が指示したの?” となったら困るからです。
..
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2012年04月24日(火) No.67 (CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事)
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