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デトマソ・グアラ 理想主義的サスペンションサスペンション
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2週間くらい前にヤフオクで見つけたデトマソ・グアラ。
希少!!★デトマソ・グアラ・バルケッタ★14210km★検H25/9
http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k167790155
他はともかくシャシー、サスペンションレイアウトが魅力的なこの車、まだ落札されていないようです。
グアラのシャシーは写真のようなもので、これ以上無いっていうくらいサスペンションアームが長い。
特にフロントの前側ピボットの位置はもはや物理的な限界ww
負荷がかかってバンプしていくほど舵が効くようにしたい、だけど特性変化が急にならないように
アーム長を長くとって変化率をなるべく小さく、穏やかにしたい…という狙いなのかと思いますが、
写真のようにかなり大胆なことになっています。
リヤサスペンションでは、トゥー変化などをコントロールするためにダブルウィッシュボーンに
リンクを加えてマルチリンクにしたり、方向性のある特殊なブッシュを使ったりするのですが、
追加リンクやブッシュに頼らない、このある種、理想主義的なサスペンションがどんな特性を
持つのか、車としてどんな挙動を示すのか、とても興味があります。
開発中の車でも、可能な限りサスペンションアームは長くしたのですが、(画像3枚目:初期レイアウト)
フロントはある程度妥協せざるを得ませんでした。ドライバーのポジション、そこからくる
フットボックスの中のペダル類やステアリングシャフトとの兼ね合いがあるからです。
それでも、普通の車よりはずっと長く、LMPカー並みではありますけど…。
さて、グアラの絵にかいたようなシンプルなバックボーンフレーム。こんなに極太です。
ここは確か内部に燃料タンクを仕込んであって、そんなところでも理想主義的な面が見えます。
可能な限り低い位置に、そして燃料残量による特性変化が最も少ない、そういうレイアウトです。
いいじゃないですかね。 メンテナンスのことは考えたくないですけどww
バックボーンフレームはこういったプッシュロッドサスペンションなどがあって初めて
まともにあつかえる、というか、そうでないと入力で捻じれまくるはずです。
バックボーンフレームに普通のアウトボードサスペンションをつけたものや、
古いロータスのようなX型フレームなどは、まさに棒の先に腕をつけて、そこに力を加えて
棒をねじるようなものだから、それで剛性を出そうったって、無理があるわけです、どう考えても。
フレーム、それも大元のバックボーンがねじれていいわけがない。
入力はなるべくコンパクトに剛性の高いところで受け止めて、他に影響が無いようにする。
プッシュロッドやプルロッドサスペンションのいいところはそういうレイアウトができるところ。
マスの集中とかレバー比とかプログレッシブレートとか…、そんなことよりよほど大きな利点。
それにしてもこのグアラ、魅力的なところもあるけど…、
ルーフどころかフロントウインドスクリーンさえ無い。
各部の作りもスパルタンというか、好意的な言い方をすればものすごくシンプル。
でも、シンプルだから壊れないなんてことは絶対ないだろうし…(イタリア製、デトマソ製…)、
所有して乗るにはなかなか…、いや最もハードルの高い車の部類かも。
買うのはさすがにアレだけど、1度運転してはみたい…。
2013年08月08日(木)
No.652
(ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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