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韓国メーカーの仕事をした頃の事 Vol.3




この頃の韓国出張では、辛いばかりでうまみのない、人間の食事と家畜の飼料の中間のような食事と、
空港に着いた途端というか、コリアンエアの機内に入った途端に襲ってくる匂いと、
乱暴でまとまりのない、仕上げという概念の欠落したような仕事っぷりには最後まで悩まされた。
こう書いていて、ちょっとひどすぎる書き方なような気もするが、韓国の自動車メーカーとの仕事は、
思い出すとやっぱりそうなのだからしょうがない。

当時の韓国メーカーは、まだ自社でコンセプトカーなどをまともに作ることができず、
日本のそういったことを請け負う会社が委託されてデザインと製作を行っていた。

韓国メーカーにノウハウが無く、こちらも余裕が無いという理由で、必然的に
コンセプトカー1台分の設計をほとんど一人で手掛けるという、厳しくも得難い経験を
させてもらえたのもこの頃。
契約書の草案作りからやったりして、まぁ色々なストレスはあったがww、
間違いなく今の私の仕事の礎にはなっていると思う。



あまり良くない印象が強い韓国メーカーとのお付き合いだったが、それは会社組織としての
お付き合いのことであり、個人対個人となると、嫌な印象ばかりではなく、非常に暖かく
親切にしてもらったりもした。これは中国でも同じ。
知的で紳士で暖かく親切な人はどちらにもいた。それも少なくなかった。

日本に留学して日本の大学で学士、修士、博士となったような方々は、
ほぼみんな知的で紳士だった。
技術者やデザイナーには控え目な感じさえする人も多く、日本メーカーの宣伝部や
資材部とか購買部とかにしばしばいらした偉い方よりも、正直よほど好印象だった。







一人で全部設計したあの車、デザインはひどいもんだった…ww

2013年07月06日(土) No.632 (CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事)
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