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キャブフォワードがあまり好きではない




【新連載・千葉匠の独断デザイン】新型 ゴルフ が問う“キャブバックワード”の意義 | レスポンス
http://response.jp/article/2013/07/01/201255.html

キャブフォワードって決して運転しやすいものではないから、ゴルフは良心的だと思う。
信念を貫いてる。
キャブフォワードの運転しにくさは、普段オーソドックスなFRレイアウトのセダンとか、
ユーノスロードスターなんかに乗ってる人がプリウスなどに乗ると良くわかると思う。
前方視界が悪くて車両感覚がつかみにくく、ものすごく運転しにくく感じる。
良くこんなのでみんな運転してるな…くらいに思う。

主にスタイリングと空力要件でAピラーの根元が前進し、フロントウインドーが強く寝て、
スカットルポイントが高くなると、ドライバーの視点からは自身の車のフロント部分は
全く見えず、手前の地面も見えない。Aピラーが斜め前方の視界をさえぎる…
もう何もいい事が無い、運転する人にやさしくない。



個人的にはキャブフォワードは落ち着かなくてあまり好きではないが、
ただ、フロントウインドーは寝ているほうがカッコイイと思う。それでそのネガティブ要素を
どうやってつぶすかが、自分の中ではひとつの課題となっている。
他の人や会社がどう考えているかは知らないが。

解決策のひとつは、フロントウインドーを大きくラウンドさせて、Aピラーの根元を後退させ、
斜め前方の視界を確保することが考えられる。フロント用合わせガラスの成形性や
ワイパーのふき取り要件を考慮しつつ。フロントウインドーの位置もなるべく前進させないことも重要。

そうすると、必然的に見かけ上、キャビンは小さくなるが…、それはそれで好みなので問題無し。
頭上空間が狭くて窮屈な感じがする…という意見もあるだろうが、そこに無駄に大きな
空間はいらないと思う。

多くのワンボックスやハイト系と言われる軽などに乗ると、もうたっぷりと頭上空間があって…、
あり過ぎてww、ルーフが高い位置にあることと、ヒップポイントも高いので、
重心が高く感じて落ち着かないほど。中速以上のコーナーが恐く感じる。
横転するのではないかと思えていつも不安…。



でも、そういうパッケージレイアウトの車が日本では売れ線…。
運転する楽しさみたいなものを感じるにはちょっと無理があるし、
そこまでいわなくとも、安心感を持って運転したいと思わないものかな…。
そんなことをよく考える。

“デザイン優先”というのは私も心の中で、ちょっと補足しないと…と思うのだが、
日本では一般的にそういう意味でデザインという言葉が認識されてしまっているので、
まぁしょうがないかなと。補足ww して言うなら、(他のことはあまり考えていない)
見た目優先、ということかなと思います。

そういう“見た目優先”のスケッチを支給されて現物化の仕事とか依頼されると、
中々やる気にならない…ww スケッチがうなるほどすばらしいものなら
(うまいという意味ではなく)それでもいいのだが、そうでもないとなると、
もう心を閉ざしてやるしかない。
結果、まぁいいモノになんかなるわけないw





キャブフォワードに新しさを感じたのももう随分前の話…。

2013年07月03日(水) No.628 (車(マセラティ・クアトロポルテ、他))
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