ASH INSTITUTE Blog

超小型車 製作日記 Vol.2



前回、Vol.1で基本形状をささっと作ってみて、ちょっと面倒なところなので、
適当にしておいたところ、フロントオーバーハング、フロントフェンダーまわり
を中心にまとめてみました。

ここは、上から来るボリューム(ルーフからフロントウインドーへつながる流れ)と、
フロントタイヤをカバーする下側のボリュームが、滑らかにはつながりにくいので、
あえてそこをがんばってつなげることはせずに、別々のボリュームとして処理して
しまおうという案です。
(後ろまわりも同じような処理にして統一感を出すようにするかもしれません。)

スタイリング上はフロントウインドシールド(フロントガラス)は傾斜が強いほうが
カッコ良く見えていいのですが、そういう車を実際に運転してみると、ちょっと
運転しにくいものです。例えばトヨタのプリウスとか、エスティマとか、ああいう
形のものです。最近多いですよね、ガラスが強く傾斜していて、ダッシュボード
の上が広ーくて、ガラスの下端までが遠いの。 で、ガラスに合わせてAピラー
(フロントピラー:支柱)が前にドワーっと長く伸びてて、結構視界のじゃまになる。
斜め前が良く見えなくて曲がるときなんか、ちょっと恐いんですよね。

まぁ、いろいろ理由があってこうなってしまっているのですが(ガラスの成形性、
視野のゆがみ、ワイパーの払拭性などなど…)、せっかく新規に超小型車を
考えるのなら、そういうネガティブな要素は消していきたいので、とりあえず
この車の場合はAピラーをなるべく後退させることを考えています。

これを実現するためには…、フロントガラスを1枚もので成形できないのなら、
中央のメイン部分と左右を分けて3分割にするとか、スーパーハードコート処理を
したポリカーボネートにするとか、何らかの特別な製法が必要になるかと思います。

ドアは現状では、昔のトヨタ・セラやマクラーレン・F1などと同じようなガルウイング
タイプを想定しています。これは案外狭いスペースで開閉出来ていいのですが、
今後まだ検討を続けます。

ドアガラスは今のままではうまく下がらないので、部分的に跳ね上げるような簡素な
ものが現実的なところかと思います。これもまだ検討を続けます。

顔つきは、車幅が狭いこともあり、ちょっとオートバイのSSタイプなんかに通じる
スポーティーなイメージに、でもあれらよりはあっさり控え目に、出来たらいいなと
思っています。
2012年05月15日(火) No.85 (CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事)
Comment(0) Trackback(0)

この記事へのコメントは以下のフォームからどうぞ

Name
E-Mail
URL
感想
500文字まで
Icon Icon
投稿キー 投稿キーを右に記入して下さい
Pass

この記事のトラックバックURL

https://ash-institute.cats.st/cgi/diary/sfs6_diary/sfs6_diary_tb.cgi/2012051585
No. PASS

       
   














ASH INSTITUTE Blog