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ドアの開閉方法、ヒンジ類の検討




少し前まで開閉方法をガルウイングにするか、LMPカー等のレーシングカーで
良く見られる斜め前方に開くタイプにするか、検討していたドアですが…、
ガルウイングはヒンジラインやヒンジそのものはシンプルでいいのですが、
ガススプリング(いわゆるダンパーに似ているアレ)等を仕込まなければならず、
それを受けるためにドアに結構な剛性が要求されます。剛性を持たせるという事は
基本的に重くなるので、今回のように、ごく軽くシンプルに仕上げたいドアに
それはちょっとなぁ…ということで、ガルウイングは一旦あきらめることにしました。

で、このLMPタイプ(ということにします。ww )にしようと思うのですが、これがまた…、
十分な開閉角度を確保するためには、結構大きくせり出すような機構、
せり出しヒンジとかドッグレッグヒンジとか言われるようなヒンジを仕込む必要が
あります。ダブルリンクとか、多軸ヒンジもありますが、ただでさえ狭い室内に、
なるべく出っ張らせたくないので、過去に何度も設計したようなピローボールや
リンクを使った凝った機構のものは残念ながら使えません。
機構的に良いものでも、作り勝手が悪いものは工数を考えると却下です。



そういう事情を踏まえて考えたのは、2種類のドッグレッグヒンジ。
下側は、アーム長はやや長めですが、シンプルに形、回転奇跡に沿って
アームが円弧を描いているもの。
上側はごく狭いスペースに何とか仕込めむために、円柱の一部をらせん状に
切りだしたようなアームの特殊な形状です。パッと見はかなり変わったものに
見えるかもしれませんが、軸方向から見たらごく普通のドッグレッグヒンジです。
どちらも市販の鋼管から切り出して、鋼板と溶接する構造ですが、剛性不足に
感じられたら何らかの補強を追加するつもりです。

ただ、これを使うにしても、ドアの開口部はそのままでは済まなくて、
下のヒンジのアームが干渉するところは、ボディ側を切り欠いて、
その分ドア側に(サイドビューで見て)角のような出っ張りをつけることになります。
ロードバージョンを考えると、本当はこういう処理はしたくないのですが仕方ありません。



という事ですすめていたのですが…、
先日の打ち合わせで、
「大津さん、こういうのでいいんですよ…。^ー^ 」
と鶴の一声がありまして、ww
先日のテレビ番組で井原慶子さんが乗っていたローラ・アストンマーチンのような
ものを検討することになりました。

ふぅ…。

まぁ、色々ありますよね。(;^ー^)ノ





プロジェクトが進めばいろいろ出てきて当たり前…。

2012年12月22日(土) No.366 (ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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