ASH INSTITUTE Blog

初走行テスト、無事終了




数日前のツイートをまとめて加筆しました。

21日(月)の夜、イケヤフォーミュラ http://www.ikeya-f.co.jp/ の池谷社長から電話があり、
その日初走行テストが予定通り行われ、特に問題無く全てうまくいったそうです。
とても喜んでいらして、こっちも嬉しくなりました。あぁ良かった…。

それから、先日の出張作業で私が加工(中が見え過ぎて…何とかなりませんかというので
グレースモークのレンズを追加)したヘッドライトが思いのほかいい効果を出していたそうでww
それも良かったです。



これはヘッドライトの中身に使ったプロジェクタータイプの小型ランプユニットが、
ちょっと安っぽい感じで、あんまりあからさまにそれらが見えて嫌なのかな…と思い、
フィルムやら、クリアスモーク塗装やら、色々準備していったのですが、そのどれもが
テストの結果、今一な仕上がり(Nさん基準ではNGレベルww)で、急遽、現地(鹿沼市)の
ホームセンターに朝一で駆け込んでグレースモークのアクリルを入手、加工して使いました。
設計段階では、ヘッドライトだから普通にクリアでいいだろうと、あまり深く考えなかったのですが、
確かにこれを加えると、落ち着いて見えて、よりいい雰囲気になります。ちょっと反省。
グレースモークのアクリルは、ハウジング内部の形状に合わせてカットして、ハウジング上面
(外部からは見えないところ)で、小さなブラケットを介してボルトで固定。
カットした端面は手仕上げで磨きました。この磨いた面は外部からは外周部の下側だけが見える
のですが、ランプユニットが発光するとそこが線状に光って、何だか今風に見えるのかなと思います。
(現物を見ていないので想像)
池谷さんいわく、その良さは口では言い表せないので、写真か動画を送って下さるそうでww 楽しみです。



ツイッターのほうに質問があり、前輪後ろのダクト様の開口部はどんな効果があるのですか?
とのことでしたので、ボディサイドは…フロントホイールとノーズコーンの間の下面がウイング状
(逆翼断面)になっていて、そこを通過した空気を抜くための造作です。入口よりもずっと大きな
開口にしつつ、なるべくスムーズに横に抜けるようガイドフィンをつけています。
と回答し、納得していただけたようです。

そのうち、ディフューザーを含めたアンダーフロアの写真とか、CGとかも公開しようと思います。
ディフューザーはレギュレーションに縛られないのでリヤホイールセンターよりも前から始まって、
なだらかに後ろに向かって上がっていっています。効きが良く、特性がピーキーにならないように
するためです。





東京モーターショーの前にもう一回は見に行きたい…。

2013年10月26日(土) No.840 (ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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イケヤフォーミュラさんへ出張作業に行ってきました




15日と16日、出来上がったエンブレム類を持って、イケヤフォーミュラさんに行って
ウインドー類と前後ランプのアウターレンズの取り付け(接着)作業をやってきました。
カメラを忘れて行ったのでww、携帯で撮影。
なんでこういう時に忘れ物とかするかな、オレサマ…。

本当は私はドアの内張り、アウター/インナーの各ドアハンドルとケーブル類の組付けと調整、
バックミラーの組み立て…などを行うつもりでしたが、それらはすべてイケヤフォーミュラさんの
ほうで済ませていただいていました。
クレイモデルの時からお願いしているN さんに同行してもらってウインドー、ランプレンズ類の
接着をお願いしていたのですが、私はその助手をやってきました。

1枚目、これはすでにウインドー類が固定された状態。
接着するところの裏側にプライマーを塗装し、ウインドーグラス用の強力接着剤を使い、
こんなふうにガムテープでがんじがらめにして、ボディ形状との微妙なずれを矯正し、
位置がずれないように固定して一晩置きます。

手前に写っている黒っぽいつなぎの方はイケヤフォーミュラの池谷社長。
社員の皆さんと一緒に作業していらっしゃいます。

2枚目はフロントカウルをあけた状態。
モノ自体はしばらく眺めていたいようなものなのに、この悲惨なクォリティの写真が悲しい。

フロントカウルはガススプリング付きで、こんなふうにバックリ開きます。こういったところが
一般的なレーシングカーとは違うところで、見せ場のひとつと言えるかと思います。

フロントサスペンション、APのブレーキ、ホイールの固定はセンターロック式。
そのロックナットまでオリジナル形状で単品製作。こんなふうに細かな凹凸がある形状で、
当然これを回す工具まで自社製(切削で単品製作)。 ちょっとあきれますww



3枚目、リヤカウルがはずされて、手前に置いてあります。
リヤのサブフレームの狭いすき間にこんな大きなサイレンサーをうまく入れてありました。
こんなふうに出来たらいいな、でも無理だろうな…と思っていたようなことになっていて
(サイレンサーの構造もとり回しも)、ちょっと嬉しかった事のひとつ。

排気効率は落としていないのにすごく静かだそうです。
そういうのも今風か、と思ったのですが、“静かすぎて…。”と池谷さんはちょっとご不満げ…。
そうだった、エキゾーストは大きい音がしなければならない派の人でしたww


4枚目の上側はリヤコンビランプ。なんかちょっとRX-7 FD3Sっぽい。
アウターレンズは無色透明なのですが、ハウジングが深くて中が黒いので、
スモークレンズのように見えます。左側の内部にチラッと見えるのがLEDランプユニット。

4枚目下側、御自慢のサスペンション。特にアーム類が見事!
すばらしくカッコいいのですが、写真がしょぼくて何だかよくわからないのが残念。
凝った翼型断面のアーム、自作ロッドエンド(!)とその接合部の滑らかで見事な造作…、
その姿勢と技術力に感嘆。


他にも、ヘッドライト、リヤウイング、ディフューザー、ドア、インパネなどなどなど、色々と
ご紹介したかったのですが(作業中で写真をとりそびれました)、それはまた今度…。
いよいよもうじき(とりあえずの)完成、21日に初走行テストの予定です。





次の機会にはもうちょっとちゃんとした写真撮ります…。(;^ー^)ノ 

2013年10月19日(土) No.811 (ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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フェラーリ歴代スペチアーレ




Facebookで拾った画像の元画像を探そうと思ってGoogleの画像検索をやってみたら、
何か仕様変更しようとしてる最中で不具合になってるのか、何だか全然ダメで…
画像をアップしようとすると
“画像は .jpg、.gif、.png、.bmp、.tif、.webp のいずれかの形式である必要があります。”
なんて出る。アップしようとした画像はjpgであることは間違いない。保存し直したり、
拡張子を変えてみても結果は同じ。まったく…。

だいたい、画像検索ページに行くのに2アクションくらい必要なのもどうかと思うが…、
それはともかく、フェラーリの歴代スペチアーレが一堂におさまった写真を見てつくづく思った。
やっぱりF50がぶっちぎりのブサイクだな。 (; ̄ー ̄)  (←ちょっと久しぶりの暴言)
しまりが無くデローンとしたプロポーション、顔つきも良くない。
これのクーペバージョンのルーフとエンジンフードまわりのパーティングラインだけは
魅力的でちょっといいと思うのだが、それだけではちょっとあんまりだ。
好きな人には申し訳ないが、単なる個人的感想と思って読み飛ばしていただきたい。



確か、Enzoを発表した後のインタビューで当時のディレクター、ラマチョッティ氏が
“F50のデザインを終えた時、何か大きなチャンスを自ら逃してしまったような気がした…。”
みたいな事を言っていて、それはその言葉の続きでEnzoの先進性とか革新性とか、
そういうものを自賛する前振りになるのだが、その記事を読んで、ああやっぱり本人達も
そう思ってたのね、と思った覚えがある。

F40のフロントがカックンと下がって見えるのも(サイドにまわり込んだ黒いラインの影響が大きい)、
全体的にやや乱暴な造形で稚拙な感じがするのもちょっとなぁと思うし、
Enzoのフロントオーバーハングの長さ(私は基本的にフロントもリヤもオーバーハング容認派で、
それらが長かろうが何だろうが、全体的にカッコ良く見えればOKというスタンスなのだが)と、
それを悪い方向に強調してしまっているプランビューでの絞り込みの少なさ、角ばった造形…。
そして、私は実はここが気になってしょうがないのだが、フロントウインドーとルーフのつながりが
なめらでない、というか、ここはいくらなんでもひどいと思う。
モックアップで見た時はここまでひどくなかったから、これはおそらくフロントウインドーガラスの
成形上の問題で(サイドビューでの曲率があまりきつく出来ない)仕方なくこうなってしまった
のではないかと思うのだが、それにしたってこんなことは試作の段階でわかっただろうに…。
良くこれでGOサインが出たものだと正直思う。(暴言は続く…)
まぁ、クライアントが望んだものがこういうものだっといえばそれまでなのだろうが、
他にも色々と気になるところがあって、総じてこれもやはり乱暴な造形という感じが強く、
少なくとも自分には上質なものとはとても思ない。

ということで、自分の中で序列をつけると、
288GTO >>> LaFerrari > 250GTO ≧ Enzo > F40 >>>>> F50
こんなところかな、と。

もちろん、異論は多いに認めます。(;^ー^)ノ




やっぱ288GTO、美しくカッコいい…。

2013年10月12日(土) No.770 (車(マセラティ・クアトロポルテ、他))
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Racing on マキとコジマ (三栄書房)




レーシングオン - マキとコジマ http://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=6767

何日か前、この本が届いた。
よくぞ取材してくれたと思える内容。初めて見る写真や、小さなモノクロでしか見たことが
なかった写真も豊富。すばらしい内容に敬意、そして心から感謝したい。
マキF1がいとしくなった。

マキF1と三村さんに対して良く言わない人もいるし、実際に褒められたことばかりではないことは
知っているが(社員時代、仕事中に本人から何度か聞いたww 徹夜続きでクラクラしながら
ドラフターに向かっているような時に隣に来て、楽しそうにお話ししてくれるので、相槌うちながら
こっちも楽しく聞いたww )、この本を見て、三村さんはやっぱり大した人だとあらためて思った。

当時三村さんと活動を共にした何人もの人達が取材に対して、異口同音に、大したものだとか、
感謝している、得難い経験とすばらしい思い出、というようなことを言っていて、あぁやっぱり
そうだったんだと、あらためて思った。



F1マシンを自分で作ってプライベート参戦、それも日本GPにスポット参戦とかじゃなくだから、
それは手段を選ばずというか、背に腹はかえられないというか、そういうことは色々あったと思う。
それで不義理なことをしたり、迷惑をかけてしまった人もあったであろうことは想像に難くない。

だが、それがそうだったとしても(迷惑を被った方々には大変申し訳ないが)、
三村さんのそのセンスと能力の高さ、そして行動力は、私達からしたら、憧れや尊敬や羨望を
集めるに十分。カッコ良く美しいものを生み出す能力はさすがと思わせるものがあった。

20年以上前、雑誌に掲載されていた若い頃の作品を見て、うわぁ、日本でもこんなのを作れる
人がいるんだ!と驚いた。その雑誌の記事を何度も何度も見て私は転職を決意した。
経験の無い私を三村さんは雇ってくれ(他は断られたww)、しかも随分と重用してくれたと思う。

在籍中、身分の程をわきまえず口論のようなことをしてしまい、その後しばらくの間
まともに口もきいてくれなくなった事もあるしww、やめてしまった自分がいうのもなんだが、
出来るものならこれからでも何かしら恩返ししたいと思う。
それから、もう一度三村さんの会心の作品も見てみたい、1ファンとして。





横浜方面には一生足を向けて寝られない。

2013年10月11日(金) No.769 (モーターショー、ニュース、レース、その他)
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出来てきたエンブレム




イケヤフォーミュラさん向けのエンブレムが出来てきた。
まずは文字のほうが先行して。
とてもいい出来で嬉しいのと同時にホッとした。
これならきっと喜んでもらえると思う。



その1日後、こっちのエンブレムも出来てきた。
だが、こっちはちょっと…、喜んでもらえるかどうか、自信が無い。

エンブレムの製法はいくつか考えられるが、ふんだんに製作費をかけていいのならともかく、
これにそれほど費用をかけたくないとなると選択肢はグッとせばまる。

少し前にイケヤフォーミュラさんのつてで七宝焼きも試してみたそうだが、
とても納得のいくような仕上がりにはならなかったとのこと。ガッカリしていらした。

次に、切削とかレーザーカットを駆使した方法など考えてみたのだが、
そういう方法ではシャープなグラフィックが再現できなかったり、
仕上げを手作業で行わなければならず、そうするとどうしても製作費がかさむ。
これは最近注目の3Dプリンタでも同じ。

それで最終的に、今回は質感には目をつむってポッティング加工で作ることにした。
業者を選定するにあたり、最大サイズに制限がある業者が多く、思いのほか難航したが、
試作などでかなり大きなものも手掛けているところが見つかった。良かった。

そして発注、出来上がってきたものが上の写真。
コストパフォーマンスという観点からは他の選択肢は無いようなものだが、
せめて文字の部分にわずかでも立体感を出してやりたかった、というのが正直なところ。
池谷さん、納得してくれるだろうか…、やっぱりちょっと残念に思うかな…。

アルミの2mm厚くらいの台座を作ってそれに貼れば、厚みが出てちょっとはマシに見える
のではないかと思うので試してみようと思う。このポッティング加工品の厚みが約1.5mm、
ボディ側のへこみ(フロントノーズとフロントフェンダーサイド)が約3mmなので、2mm厚の
台座をつけてちょうどいいくらいに見えるのではないかと思う。





七宝焼きはちょっと期待していたのだが…。

2013年10月10日(木) No.768 (ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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愛情を感じる写真




撮影するものに対する愛情みたいなものを感じる。
家内が撮る写真はそういうのが多い気がする。
2枚目など特にそう。少なくとも私にはあのモモをこんなふうには撮れない。

う〜にゃんっ 2013年09月28日
サチ、クリオ、マロン、モモ写真
http://blog.goo.ne.jp/reomama518/e/8dabee5a522a4ac3ec2088c21cdb3a27



プロの写真家の撮ったもの見た時にしばしば感じることがある、
迫力を感じながらも息苦しいような圧迫感というか、
理解を強要されるうっとうしさのようなもの…、
そういうものを感じる写真とは全く違って、
ただあたたかい気持ちになり、
撮影された対象がいとしく感じられる。





訓練すれば手に入る性質のものとは違う気がする…。

2013年10月09日(水) No.766 (猫、動物、蝶、風景、写真)
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