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いなかにデザイン会社、IT企業を




徳島の過疎地にIT企業のオフィスが集結してるらしい - NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2137282869235075901

上記の記事はちょっと前に目にしたもので、やや中途半端な気はするにしても…、
PCを使ったデスクワークなら、都会でやる必要はあんまりなくて、これはこれで
いいのかなと思った。私のスタイルもこれに近いといえば近い。

2枚目の写真は伊豆、下田市の碁石が浜という別荘地で、私が今の大磯に住むことを
決める前に色々見て回った“候補地”の中のひとつで、最も遠くて最南端。
海を見下ろす傾斜地の緑の中に白い壁とオレンジの屋根でほぼ統一された家並みが
こぎれいで、日本離れしていて、ちょっと南ヨーロッパのような雰囲気。とても惹かれた。
ただ、さすがにここまで行くと交通手段は限られるし、当時はインターネットもほとんど
普及しておらず、やりとりにFAXを使うかなんていう時代。さすがにFAXでは私の仕事は
まるっきり用が足りないので、この美しいこの土地は残念ながら候補地から脱落した。
だが、もしも10年くらい後だったらどうなっていたか…、自分でも良くわからないが、
かなり確率は高かったのではないか…、なんなら今からでも…w

以前、企業広告の仕事で大手メーカーの広報の方と名刺交換をした時、私の名刺の
住所を見て、“郡部でいらっしゃるんですね…”と、不審そうというか、ちょっと小馬鹿に
したような感じのことを言われたことがある。ご覧いただいたサンプルCGなどとの
ギャップのようなものを感じたらしい。



取引先で東京23区内に本社や事務所のある会社がいくつかある。
たまにそういうところに打ち合わせでおじゃまして、雑談で、通勤時間の無い私のような
仕事のやり方がうらやましいと言われることがある。
都心では、社員がその近所で部屋を借りるのは家賃が高過ぎるし、電車とバスを使った
通勤は1時間30分〜2時間近くかかる場合も珍しくなく、朝は常にラッシュ、帰りは終電近く
になることも多い…、そういう話を聞くと、みなさん色々耐えてがんばってるんだな…と思う。

都心といわずも東京23区内とか、それに準じた都会に仕事場がなければならない、
絶対にそうでなければならない理由なんて、あまり思い浮かばない。営業拠点として
多少は便利、ということくらいか。
おしゃれな都会にオフィス、ハッタリ的な意味では有効かとも思うが、イニシャルコストも
ランニングコストも大変なことと思う。都会にデザイン事務所があって製作現場は地方、
細かいやり取りのために新幹線とか飛行機とか使って出張…。そんなのどう考えても
効率的でないというか、あまりいいやり方ではないんじゃないかと思う。

デザイン会社とか、IT企業とか、現代の通信手段を充実させて、地方のいなかで、
広くていい環境を活かすようになってほしいと思う。地方の活性化にもつながるし。
自然の中に忽然とモダンでこぎれいな建物…っていいなと思うし、モダンな雰囲気では
なくて、むしろ自然に溶け込んだ控え目で雰囲気のいい建屋の中でクリエイティブな事を
考える…そういうやり方で、クォリティの高いアウトプットを続けられる、競争力を落とさない
方法を真剣に追求していきたい。





良かったな、碁石が浜…。

2014年04月27日(日) No.1575 (未分類)
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