ASH INSTITUTE Blog

不思議な会社



どうしてこの会社は成り立っているんだろう?
正直、そう思う会社が以前いくつかありました。

フカシというか売り込みが上手で、えらそうなことを言いいますが、
そのわりに、アウトプットのクォリティは全然大したことなくて、
言い訳みたいなことには熱心で、値段は安くないというか、むしろ高い。
“これじゃぁ、もしも自分がクライアントだったら、2度目の発注はしないな。”
失礼ながらそんなふうに思えてしまうような内容です。

それなのに、次の受注もあって、また次もあって…、
なんだかよくわかりませんが会社が続いている。
それどころか、中にはちょっと信じられないような規模の新社屋を建てて、
立派な設備を一気に備えてしまうようなところまであって、
もうさっぱり理解の範囲を超えている、そんな会社さえありました。

そういうところから依頼されて、外注として仕事を請け負うこともありましたから
“まぁ、ああいうやり方で仕事をとってくるところがあるから、自分の仕事が
成り立っているという面もあるしな…。変なこと考えるのは余計なお世話だな。”..
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2012年07月18日(水) No.134 (CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事)
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オープンカーに対する認識をあらためて



私はオープンカーがあまり好きではないのですが、比較的最近発表された、
これらの写真のものはいいなと思います。
シートのヘッドレストの後ろの造形がいいんだと思います。
サイドビューで見ると、これがルーフの延長のように見えます。
これがあることによって、フロントウインドーとの関係が(ルーフが無くても)イメージ
されて、全体的にまとまり良く、ある意味安心して見れるのだと思います。

こうでない普通のオープンは、ルーフとそれにつながるピラー類が無いので、
どうにも…、あるべき重要な要素がごっそり抜けてるように思えて、
自分としては納得がいかないんですね。
せっかくのルーフラインが、…無い。
これじゃデザインぶち壊しじゃないか…。( -`_´-) …
などと思ってしまうんです。

それで、冒頭のヘッドレストの後ろの造形が、仮想ルーフラインとでもいうものを
イメージさせてくれると、これがかなり改善されるわけです。自分の中で。

それで今、ややストイックで理想主義的なスポーツカーの開発に関わり始めていて、
これらのことを認識しつつ..
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2012年07月08日(日) No.116 (CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事)
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コンパクトスポーツクーペ 製作日記 Vol.4



製作過程を日記にしていくつもりでしたが、余裕がなくなってしまうかもしれないので、
現状のシェーディング画像をアップ。
説明なし。ww

継続できるようならまた途中経過をいろいろアップしようと思います。
そうでなくても、しばらくたって余裕ができたらから、またそうしたいと思います。

 
 
 
しかいまぁ、何でこう重なるかな…。
 
 
 
  
2012年06月29日(金) No.109 (CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事)
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今の仕事状況とコンパクトスポーツのテストレンダリング



今やっている仕事のレンダリングは、主だったパーツ用のものが出来て、
残りはおまけ程度のものがいくつかとなりました。

透視図みたいなものを作る場合、パーツ毎に何回かレンダリングして、
それらを合成して、透過具合などを調整して仕上げるのですが、
パーツ数が多くて解像度が高いと結構時間がかかります。
ですので、その工程が終わるまではなかなか安心できないのですが、
それらが多分今晩中に終わると思われます。
そうすれば十分オンタイムというか、少し余裕ができます。

それで、来週の平日に新潟に実家に墓参りに行こうかと思ったのですが…、
台風が接近中で、週の後半には東日本も要警戒とのこと。
墓参りは再来週にしようかな…。


それで、次の仕事が始まるまでの間に、先日から製作日記にしている
超コンパクトカーとコンパクトスポーツクーペの製作を進めたいと思います。
画像はそのコンパクトスポーツクーペ。
まだ検討ヶ所を残していますが、様子見でテストレンダリングしてみたものです。

全体的には結構気に入った形になっているのです..
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2012年06月17日(日) No.102 (CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事)
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コンパクトスポーツクーペ 製作日記 Vol.3



コンパクトスポーツクーペ 製作日記の3回目。

主要なカーブ:曲線が3次元空間に置けたら、その曲線と曲線の間を埋めるように
面をはっていきます。
この3次曲面を作成する作業のことを“面をはる”といいますね、なんでだか。

このカーブ:曲線のことをキーラインとかキャラクターラインとか、いろんな言い方をしますが…、
それはまぁどうでもいいです。
とにかくどんどん面をはっては、クルクル回してみて様子を見ます。
必要があればカーブもどんどん追加して面をはります。
面の外側だけでは情報が十分ではありませんので、断面情報としてもカーブを追加します。
作った面同士の相関線から、新たに面を作ったりもします。

抑えるべきところがある場合、例えばサスペンションのアッパーマウント付近とか、
剰員スペース、、視界要件など…、技術的に破綻しないように考慮しますが、
今回はシャシーなどの事前に決まったものがあるわけではないので、
ごくシンプルに日本人の標準体型のダミー線図と、オーソドックスな形状のシートなどを
レイアウトしてモデリングしてい..
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2012年05月29日(火) No.95 (CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事)
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コンパクトスポーツクーペ 製作日記 Vol.2



コンパクトスポーツクーペ 製作日記の2回目。

1回目でご覧頂いたスケッチのサイドビューをスキャニングして、その画像を
バックグラウンドにレイアウトし、寸法を合わせます。

その画像から外形線、キャラクターライン、パーティングライン等をトレースして、
3次元の空間に平面図のようなカーブ(曲線)を置きます。
更にそれを、スケッチのように見えるように、コントロールポイントを移動させて、
カーブを3次元に展開し、大体の形がつかめるところにまでします。
ここで色々な角度にクルクル回してみて、大きな破綻がないかチェックします。

最初にサフェース(3次曲面)を作成するのは、サイドウインドーです。
色々やり方はあって、人それぞれで作る順番も違うと思いますが…、
今回のモデルは(私が作るものはほとんどいつもそうですけど)、
ちゃんとサイドウインドーが昇降するように考えられたデザインにしたいので、
このサフェースはいわゆる“たる型”の一部を切りだしたような形になります。
“たる”の中心線がサイ..
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2012年05月27日(日) No.91 (CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事)
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コンパクトスポーツクーペ 製作日記 Vol.1



先日、超小型車製作日記をはじめたばかりですが、これも並行して進めてみようと思います。
並行といっても、片方をやっていて、ある程度形になったらもう片方を、というように交互に
やっていきます。ひとつに集中してやるのもいいですが、時々少し時間を置いて見ることに
よって客観的に見ることが出来ていい場合があります。さいわい、これらは納期に追われる
ものではありませんので、たまにはこんなスタイルでやってみようと思います。

このコンパクトスポーツは、ずっと以前にアイディアスケッチだけ描いてそのまま放置。
そのスケッチを日記で公開したのが、2009年06月22日の(中断前の最後の)日記でした。
(その後、2010年の9月に一度モデリングに取り掛かっているのですが、その時は
スケッチのサイドビューをトレースしてカーブをいくつか置いただけでした。)

その日記でもこんな風に書いています。↓

“小さなFRクーペの習作。
何年か前にアイディアスケッチだけ描いて、そのままになっている。
少し..
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2012年05月22日(火) No.87 (CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事)
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超小型車 製作日記 Vol.2



前回、Vol.1で基本形状をささっと作ってみて、ちょっと面倒なところなので、
適当にしておいたところ、フロントオーバーハング、フロントフェンダーまわり
を中心にまとめてみました。

ここは、上から来るボリューム(ルーフからフロントウインドーへつながる流れ)と、
フロントタイヤをカバーする下側のボリュームが、滑らかにはつながりにくいので、
あえてそこをがんばってつなげることはせずに、別々のボリュームとして処理して
しまおうという案です。
(後ろまわりも同じような処理にして統一感を出すようにするかもしれません。)

スタイリング上はフロントウインドシールド(フロントガラス)は傾斜が強いほうが
カッコ良く見えていいのですが、そういう車を実際に運転してみると、ちょっと
運転しにくいものです。例えばトヨタのプリウスとか、エスティマとか、ああいう
形のものです。最近多いですよね、ガラスが強く傾斜していて、ダッシュボード
の上が広ーくて、ガラスの下端までが遠いの。 で、ガラスに合わせてAピラー
(フロン..
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2012年05月15日(火) No.85 (CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事)
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超小型車 製作日記 Vol.1



昨年、超小型車のデザインを依頼されて数件やったのですが、今まであまり積極的には
やってこなかったので、なかなか気に入ったものができませんでした。

そうはいっても仕事で、依頼してくださる方がいらっしゃるのですから、
それなりのレベルのものをアウトプットしなければなりません。
ですので、なんとか頑張ってやってみました。

出来上がってみれば、結構気に入ってしまうという、
(というか、製作途中でだんだんそうなるのですが)
いつもながら何ともおめでたい結果なのですが…、^ー^;
これはやっぱりちゃんとやっておいたほうがいいなと思いました。

それで、最初から自分で納得いくものを、気に入った形のものをやってみようと思い、
作り始めました。
その製作過程を日記にしてみようと思います。自分としては珍しく。
で、今日がその第一弾です。

駆動方式は基本的にEVで、FWDかRWDどちらかの2WD。
モーターはインホイールではなくて、トランスミッションやドライブシャフトのあるタイプ。
乗車定員は1人を基本に、前後2人、あるいは 前:大人1人+後..
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2012年05月12日(土) No.84 (CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事)
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クラスAサーフェス



仕事をしていてときどき耳にする言葉、クラスAサーフェス。
簡単に言うと、車のボディの表面、目に見える部分の面:Surface のことです。
(これに対して目に見えない内側などはクラスBサーフェスと言ったりするようですが、
こっちはめったに聞きません。少なくとも私は実際には聞いたことありません。)

クラスAというくらいですから、面の質的なグレードが相当高いであろうことくらいは
なんとなく想像がつくのですが…、どうも今ひとつ自分の中で明確に定義されて
いなかったので、参考になりそうなところを調べて、自分なりにまとめてみました。
日経 CGの記事などによると、

 自動車製造業において、意匠面※ は乗用車の外板形状を構成する曲面として
 デザインされ、特に光線の映り込みの美しさが評価される。
 欧米自動車業界では意匠面のことを「クラス A サーフェス」とも呼んでいる。
 
 ※意匠面(aesthetic surface)とは、最終製品の表面形状を構成する曲面であり、
  デ ザイナーにより、意匠的な意図を持って形状設計された曲..
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2012年04月30日(月) No.74 (CG、スケッチ、デジタルモデリング、仕事)
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