ASH INSTITUTE Blog

シャシーにボディをセット(仮置き) 4月24日時点



フロントフェンダー以外のボディパネルも脱型して、いよいよシャシーに載せてみます。
仮に置いただけですが、それでもこうなるとグッと車っぽく見えます。
ゲルコートの色で黒っぽく見ますが、これを見ると黒も結構カッコいいかも、などと思えて
きます。個人的には、黒は形が良くわからなくなるので、あまり好きではないのですが。

シャシーとボディパネルの結合において心配された、決定的にダメそうなところは無く、
ほぼ狙い通りにフレームにぴったりとボディパネルが沿う形になっています。ひと安心です。
これが例えば、メインフレームとどこかが干渉していて、どちらかを修正しないといけない
ようなことになると、今回のように超タイトスケジュールだと全てが破たんしかねません。

3D CADなど無くて、手で図面を描いていた頃のコンセプトカー作りでは、このシャシーと
ボディの結合作業では、必ずどこかぶつかるとか具合の悪いところがあって、ただ載せる
だけでもひと苦労という事があたり前でした。今思えば、良くあんなやり方で出来てたもんだと、
過去の自分達に変に感心するくらいです。^ー^;



リヤウイングはこんなふうにリヤカウルを貫通して、下のサブフレームというか、
ギヤボックスから伸ばしてきたマウントブラケットにヒンジを介してとりつけられます。
こうすることによってリヤカウルを開閉する時にリヤウイングも一緒に動かすことが出来、
リヤカウルが受ける負荷の多くをサブフレーム→ギヤボックス→エンジン→メインフレーム
というように受け持たせることができます。
それでも不安要素はありますので、実際にテスト走行してみて、必要と判断されれば、
補強を追加します。
こういう時、クロモリのパイプフレームは補強方法の選択肢が多いので、少し気が楽です。





何台も作るなら、黒も1台あっていいかな…。

2013年04月29日(月) No.506 (ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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前後カウルの開閉機構 4月23日時点



本当のレーシングカーの場合、カウルは開閉式というよりも取り外し式で、2人がかり
以上でよいしょっと持ち上げて別の場所に置くようなやり方が多いと思いますが、
ロードカーを視野に入れているこの車では、その方法はちょっと問題があるのと、
カウルをあけた時の特別感の演出のために、前端と後端にヒンジを設置して、
いわゆるスーパーカーっぽく、フロントはフロントヒンジで、リヤはリヤヒンジで、
それぞれガバッと開くようにしています。



ただ、フレーム、マウントがこんな感じで前端と後端共に非常にスリムですので、
ヒンジスパンがまともなサイズでとれなくて、かなりグラグラしそうです。
カウルの開閉はやっぱり2人がかりで両サイドから支えながら…、
ということになりそうです。^ー^;

ガレージで、カウルをあけた状態のこの車を眺めて過ごすのもお楽しみのひとつ、
という事で…。





理想的とは言えないところのひとつ、前後カウルのヒンジスパン…。^ー^; 

2013年04月28日(日) No.503 (ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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ステアリングパドルシフター 4月23日時点



ステアリングコラムにはパドルシフターが設置されています。
上段と下段にそれぞれ一対のレバー(黒っぽい棒状のもの。最終的には一般的な
パドル形状になります)がありますが、上段がシフト用、下段がクラッチの操作用です。
更に、(現状ではまだついていないですが)ステアリングの右側にシーケンシャルタイプの
シフトレバーも取り付ける予定です。
システムとしては完全なオートマチックが何も問題無く可能(実際に私が試乗させて
いただいたのはこのモード)なのですが、自分で機械を操作する楽しみのためだけに、
ステアリングパドル、シーケンシャルシフトレバーなどが備わります。

この車に関してはまだあまり解説されていませんが、
より詳しい情報はイケヤフォーミュラさんのサイトでご覧下さい。
 http://www.ikeya-f.co.jp/ja/  製品案内→PADDLE SHIFT など



池谷さんご自身はプロドライバーでもあり、運転が非常にうまく、楽しみ方を知って
いらっしゃいます。その池谷さんがこれまでの開発で色々やってきて、モーション
フィードバックを備えたパドルシフト、そして完全なオートマチックも可能なシームレス
トランスミッションという、行きつくところまで行きついたその上で、やはり自分で操作
するという事が何より楽しいという考えに至ったとのことで、この車に関しても当初は
ステアリングパドルは無しにするつもりだったそうです。その場合のシフト操作は
ステアリングに近い位置においたシフトレバー(シーケンシャル)で行います。
ステアリングパドルでのシフトチェンジは、自分はスイッチ操作するだけで、実際に
メカニズムを動かすのはアクチュエーター…、それがおもしろくないそうです。^ー^;

打合わせの時にそう聞いた時に、本当に運転がうまくて楽しんでいる方なのだなと
思うのと同時に、それはちょっともったいないかなと思いましたので、せっかくなら
ステアリングパドルも付けておきませんか、そのほうが普通の人には魅力的に見える
と思いますので…、とパドル設置のお願いした経緯があります。

操作方法に選択肢がある…、それぞれが魅力的であることが前提ですが、
そんなことができるのって、いいんじゃないでしょうか。






パドルがついて良かった…。^ー^; 

2013年04月28日(日) No.502 (ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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シャシーの注目したところ 4月23日時点



シャシーにいくつかある注目したところのひとつ。
サスペンションアームのフレーム側マウントブラケット。
写真が小さくて見づらいですが、こんなふうに3次元曲面の綺麗に包まれたような
形をしています。これは2ピースのプレス成形品を溶接して、溶接痕を仕上げ、
サンドブラストしているのだそうです。
説明されてから見てもまだ良くわからないというか、製作過程を想像をしても
ちょっと信じられませんでした。

でも、サスペンションまわりのハイライトは実はここではなくて、
今回はまだダミーのサスペンションアームなのだそうです。
エッジの効いた本格的な翼断面形状で、ロッドエンドとの接合部が
見ものだそうで、本番用のパーツを見せていただくのがすごく楽しみです。

今時はやりのカーボンモノコックではなくクロモリのパイプフレームですし、
金属加工部品も、カッコイイと思われやすい切削ではなくて鈑金というところも、
色々考え方、とらえ方はあると思いますが、これはこれで魅力的じゃないかなと、
個人的には思います。
何より、普通の人がちょっとがんばれば手が届く価格、ということにもつながる
重要な要素ですので。



リヤまわりは、エンジンからギヤボックスまで全てダミーです。
太いクロモリパイプが交差したバルクヘッドのすぐ後ろに見える直方体がエンジン
(のダミー)で、サスペンションのショックアブソーバーがマウントされている下が
ベルハウジング、その後ろ、サスペンションのベルクランクやアンチロールバーが
マウントされている下の細長い直方体がヒューランドのギヤボックス(のダミー)です。
このギヤボックス、というか変速システム全体がこの車の本当のメカニズム的ハイライト、
シームレストランスミッションなのですが…、その詳細はまた後日、です。
説明を聞いて、カットモデルのデモも間近で見たのですが、その仕組みは正直なところ
良く理解できませんでした。^ー^;
ですが、ほぼ完成状態の開発車に昨年試乗させていただいて、その完成度の高さに
驚愕したことだけはお伝えしておきたいです。




パイプの材質がアルミじゃなくてクロモリで良かった…。

2013年04月28日(日) No.501 (ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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シャシー(一部ダミー)到着 4月23日時点



イケヤフォーミュラさんからシャシーが届きました。今回も実際に製作を担当された方が
自ら積載車を運転して遠路運んでくださいました。長旅お疲れ様です。

とりあえず定盤の上において、色々見てまわります。設計通りに出来ているようです。
アルゴン溶接の細かくて滑らかな溶接痕にスキルの高さがうかがわれます。
この状態でもカッコいいと思えるディティールがいくつもあって、うわぁー、こんなふうに
作るんだ、すごいなぁ…、とか、ここは一体どうやって作られたんですか?というような
ところがあり、説明を聞いて、うーん、そんなことができるのか…と、感心しきり、
というか、聞いてもまだよくわからなかったりしましたが。^ー^;
中には、こんな設計にしてすみません…というような、ややこしいところもあるのですが、
そんなところもきっちり、しっかりと出来ています。きっと苦心されたことと思います。

フレームの設計にも関わるようになり、やるからには出来る限りトラス構造などにして、
なるべく軽量高剛性にしたい、そう思いながら設計したわけですが、そうは言っても色々
な要件を満たすために、理想的な構造にはできないところも多々あり、これでいいかな、
こんなんでいいかな、もっといい方法は無いかな…そう思い続けての設計作業でした。
そういう心配な箇所に手で力を加えてみると、想像以上にがっちりしていて、軽く驚き。
やっぱりこういう点はクロモリ鋼の良さだよなとあらためて思います。
テスト走行してみて、補強したくなる所も結構出てくると思いますが、そういう場合でも、
この構造なら比較的容易に対応できるという点もいいところです。



タイトルの一部ダミー…というのは、エンジンとその補機類、ギヤボックス、サスペンション
アーム、アップライトなどで、現状ではシャシーだけで走る事はもちろん、タイヤでころがす
事も出来ません。なので、移動用にキャスター付きの台車まで作っていただきました。

こうしなければならなかった理由は、ダミーで代替したところはまだ製作中の部分があり、
それらの完成を待ってボディカウルとの結合となるとスケジュールが遅れてしまいますので、
そうならないために、同じ大きさ、同じ取り付けのものを作って、結合作業を行っている間に
本番用のものの製作を進められるだけ進めようということです。
当然ダミーを作る分の工数は増えるわけですが、それでも全体の工期を伸ばすよりは
良いだろうという判断です。
ボディとの結合をすませ、開口部の建てつけも終えた後に、ダミーの部分は本番用のものと
交換することになります。






想像していたよりもかなり剛性が高く感じられるシャシーで安心…。

2013年04月25日(木) No.498 (ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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フロントフェンダー脱型 4月22日時点



フロントフェンダーが脱型され、2分割で成形されたものが接着され一体化していました。
持った感じは十分軽いし剛性もあるように思われるのですが、制作しているNさんによれば、
もっといい条件できちんとやれればより軽くできると思うので、やや不本意…とのことです。
1号車としては十分なものと思いますし、そういった問題点、改善を見込める点などを
見つけて行くのも1号車の役目だと思いますので、その役割は十分果たしてはくれそうです。



フロントカウル、メインボディ、リヤカウルなど、他の部分はまだ型についたまま、硬化中です。

メインボディとリヤカウルのFRPの貼り込みはかなり大変だったらしく、
Nさんに疲労の色が見えます。
休日返上で、夜中まで作業やったりしてもらったようです。
元々かなり無理したプロジェクトなのですが、Nさんのスキルとやる気に頼り過ぎなわけです。
極端に少ない予算からくる工期の少なさのためにこういうことになってしまっているので、
申し訳なく思います…。
2号車以降で改善しなければいけない、もしかしたら一番大きな課題かもしれません。






いよいよ大変な過程に突入…。

2013年04月24日(水) No.497 (ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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成形型脱型 4月13日現在



FRPが硬化したらすぐに脱型です。着々と工程が進みます。
どんどん進みます ww



これらの白いかたまりは、フロントカウルとフロントフェンダーをつなぐウイング状のパネル、
サイドポンツーン前のエアガイドフィン、リヤウイングの翼端板、リヤビューミラーのボディ
などの成形型を切削機で削り出したもの。
あまり大きくなくて、クレイを手で造形するよりも手っ取り早いと思われるモノ達です。
面データがあるわけですから、これらに関してはこの方法が最も合理的だと思います。



型取りを終えて、その役目をまっとうしたクレイモデル。
やっぱりこんなふうに壊れてしまいます。

この状態のクレイモデルを見ると、いつもちょっと切なくなります…。






クレイモデルの屍を越えて…ww

2013年04月22日(月) No.495 (ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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型取り 4月12日現在



“抜き”方向を考えて、いくつかのパートに分割されるようにして、
型取りのためのFRPを貼り込んでいきます。

グラスファイバーのマットを3プライ程度、エポキシ樹脂で固めます。
以前、私が独立する前、会社員としてコンセプトカー製作の取りまとめをやっていた頃は、
そこではポリエステル系の樹脂を使うことが多かったのですが、今回はエポキシです。
エポキシはポリエステルに比べて硬くて丈夫になっていいのだが、失敗のリスクもあって…、
というように当時聞いていたのですが、そのあたりの事はお任せしているNさんにとって
何も問題無いということでしょう。使えるのならエポキシのほうが硬くていいです。



合板は、型自体の補強の役目と、次の工程でボディパネルのFRPを貼り込む時に
丸ごとひっくり返して置く(その中に入って作業を行う)ための台座の役目を持ちます。

この見た目…、クレイモデルの中子として送られてきた時の姿にちょっと似ていますね。

それにしても作業が早い。さすがNさん。




型取り作業も速い速い…。

2013年04月21日(日) No.492 (ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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型取りの下準備 4月11日頃



ちょっと間が空いてしまいましたが、作業自体は着々と進んでいます。
これらの作業が行われたのは1週間以上前の時点でのことになります。

クレイモデルが完成し、型取りのための下準備をしているところの写真です。
ここまでは極めて順調といっていいと思います。



離型のためにクレイの表面にアルミ箔を貼りました。
もしもアルミボディを叩きだしたら、こんな感じに見えるんでしょうか…?
見えないか。^ー^;

いくつかあるエアインテーク部の穴というかへこみは、クレイモデルに時点では
完全に造形することはできませんので、クレイで出来るところまでやって、
あとはこんな感じにワーカブルを詰めて、その上から型にするFRPを貼り込み、
脱型後、また仕上げ造形を施します。





順調順調…。

2013年04月20日(土) No.491 (ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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クレイモデル完成 4月8日時点 Vol.3



クレイモデル完成状態の写真、第3弾です。
これで、型取り前の写真は最後です。

Nさんに送ってもらった写真を編集してて…、
やっぱり何としてでも時間の都合付けて見に行けば良かったと後悔。
色々な意味で、激しく後悔…。






何でこう後悔が多いかな…。

2013年04月13日(土) No.488 (ミッドシップ スーパースポーツ IF-02RDS)
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